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'24/11/01
主人公の体制側組織の方が実は悪だった作品もある し


それの類で、"日本の作品で、政府機関が悪役である
設定の物は少なく、逆に主人公が公的機関に属する
事が多い"なんてのも先日書き込まれ、当然ながら
ツッコまれていたザマスな。ヒーローが体制側な事
が比較的多い時代劇でも、その反面、義賊とか仕事
人とか反逆者が主役の作品はゴロゴロあったわけで、
近代・現代が舞台でも、学生運動やベトナム戦争が
真っ盛りな1960年代終盤頃からは、死の商人な軍産
複合体とか、裏の世界を支配する影の政府とか、
反体制な事がカッコいいイメージだった当時の若者
から見て巨悪イメージな米帝めいた敵とか、その
飼い犬めいた日本政府等が敵な作品なんて、やっぱ
ゴロゴロあったわけで。しかし冷戦が集結し反体制
派にとっての"敵の敵"、ソ連の実情が、人民の味方
どころか官僚体質の極み、全員が貧乏になる事で
平等というクソな社会なのが明らかに。また巨悪と
戦うヒーロー側イメージだった学生運動は内ゲバや
テロを行うだけで、一般国民の味方でも何でもない
事がバレてしまい、
体制側=巨悪設定が古臭く、陳腐化してしまった
ため、現代の作品では少数派になったのかも。

(戦争をおこし兵器を売って儲ける死の商人イメージ
の軍産複合体も、今では高騰する開発費に対し数が
売れない、開発中止や不採用な事もあり、民需の方
が全然儲かると解っており、リアリティーが無い。)




'24/11/02
"ボ クのせいじゃない、巨悪のせいだ"という言い訳

そして"自分を抑圧する見えない巨悪"が存在すると
いう妄想、陰謀論にはまり、自分はダメじゃない、
悪いやつのせいだと、現実のままならない日常の
責任を押し付けて安心したがる輩は、物語の主人公
が体制側に所属し仕事をこなし成功していく描写に
共感できないわけで。一方、むしろ日本の創作では
"体制の中の反体制"、独立愚連隊が人気ではないか
という意見も。古くは日本政府に敵対するテロ組織
と戦う公安所属のエージェントなのに、一匹狼で風
来坊めいた"アイアンキング"の静玄太郎とか、元
犯罪者で構成し裁判無しで悪党を退治する"ワイルド
7"、警視庁のお荷物扱いな"パトレイバー"の特車第
2小隊、犯罪に対しそれが起こる前に潰す攻性組織
である"攻殻機動隊"の九課等、親方日の丸ながらも
反骨心のあるヒーローたち。それが硬直的かつ官僚
的な体制や、人民の味方を謳いながらも無差別テロ
で被害者を出す犯罪集団の両方と戦う"僕らの味方"
なわけザマスな。

(時代劇で公儀の裁けぬ悪を人知れず懲らす暗殺者
には、仕掛人/仕事人のような民間組織と、隠密同心
のような公儀の影の組織の両方があるザマスな。)




'24/11/03
海外での大ヒットで日本で批判された事の的外れ感 が

更に他の断定口調で言い切ってるけどそれは??な
書き込みで、ゴジラ-1.0が戦後まもなくを舞台に
しているのに反戦・反核に深く踏み込んで批判して
いないのでノレなかった、なんてのがあったけど
そりゃ自分の思想にそった物では無かったってだけ
だろが!実際、過去のゴジラ映画で明確に反核要素
があったのは一作目だけで、後は怪獣同士の戦いと
その周囲の人間によるエンタメ中心だったわけで。
-1.0の場合は"一人の男の中の終戦"までを描くもの
であり、ジャンル的には怪獣映画というより災害と
それを乗り越える人間を描くディザスター映画に
近いのは明らか。終戦直後の日本や原爆というのは
この場合舞台装置であり、語るべきメインテーマじゃ
ないのは明らかだろうに。そもそも怪獣映画として
も、男子にとっては怪獣と、それと戦う他の怪獣や
人間の描写が一番の目当てであって、お利口ぶった
社会批判とかは二の次なのザマス。

(だからといって人間ドラマを全部切り捨ててしまう
と、レッドマンになってしまうから加減しよう。)




'24/11/04
この時代の特撮を池田憲章が持ち上げてたけど…


ふと"シルバー仮面"の画質の良い動画をどこかで観
られないかと探してみたら何故かInternet Archive
にブルーレイからリッピングされたものが上がって
いたので、久々に観返してみたザマス…しかし初期
の人間サイズのシルバー仮面、やっぱ地味、というか
マイティジャック同様に誰に向けて作ってるのコレ
感が強いザマスなあ。元々、ヒーロー物や怪獣物が
やりたいんじゃなくて、それしか作らせて貰えない
から、その枠の中で好きなようにやった結果って感
じ。おかげで子供がヒーローの活躍を楽しめる様な
内容じゃないのザマス。
何より戦闘シーンが何やってるのかよくわからない
妙に画面が暗かったり、変わったカット割りやアン
グルにこだわり過ぎてわかりにくかったり、格闘と
いうよりグダグダともみ合ってる感じだし、キメと
なる必殺技も無く、え?これでやっつけたの?って
感じだし。ヒーロー物でこんな調子の戦闘をやる
意味がわからんのザマス。

(なおこの反動で、ジャイアント化して以降は劇中で
名前も得てこない様々な武器や技を連発する事に。)




'24/11/05
大人向けを目指すにしてもどうしてこうなった?


初期のシルバー仮面は宇宙人を如何にして倒したか
…1:チグリス星人ともみ合いながら謎のフラッシュ、
星人の腕から発火して焼死。2:キルギス星人と戦っ
ている最中に兄妹からの援護射撃であっさり撃破。
3:シャイン星人に松明(何故か途中から噴き出し花火
のようになる)を押し付け焼殺。4:ピューマ星人の
首にシルバーキックが炸裂!するも技名は言わず。
5:ジュリー星人と走行中の車内でもみ合っていたら
建物に激突して爆発炎上、仮面は脱出、星人は焼死。
人間サイズのシルバー仮面が戦った全10話のうち
前半の5話まで見ても、ヒーローらしい勝利は皆無
スタッフ、子供に人気がでるようにとか一切考えて
無かっただろ!しかし私の幼少期、新潟には民放が
二局しかなく、うち一つはTBS系でタケダアワーの
シルバー仮面は観れたけど、裏番組のミラーマンは
リアルタイムでやっておらず、選択肢は無かったの
ザマス。

(6〜10話の戦闘シーンについてはまた後日。)



'24/11/06
ウルトラマンを描いても怪奇ものになってしまう


漫画家・楳図かずお先生がお亡くなりに。日本の恐怖
漫画の第一人者であると同時に、あの絵でギャグ漫画
もヒットさせる、恐怖と笑いが紙一重である事を証明
していたザマスな。小学生の頃、何故か教室にある
学級文庫に"のろいの館"(="赤んぼう少女")が混じっ
ていて、手にすると何かに感染するような恐怖を感
してしまったものザマス。しかし楳図先生の場合、
他者の作品での梅図風恐怖顔のアップというミーム
が定番化してしまったのがすごい。たぶん楳図作品
を一度も読んだ事が無くて、元ネタは知らないけど
ミームとしては知っている若い人たちもいるだろう。
やはり昭和の"唯一無二"なクリエーターのお一人で
たったものであるなあ(感嘆)。ともあれR.I.P。

(あと漫画以前に御本人が面白いタイプの一人。)



'24/11/07
アイアンキングでも自ら敵を倒してない回が多いし


初期のシルバー仮面は宇宙人を如何にして倒したか
の続き…6:二体に分裂したゴルゴン星人、兄妹から
射撃され同時にジャンプして逃げようとした所を、
シルバー仮面の両脚キック(またも技名なし)で二体
同時に爆散。7:シルバー仮面に追われ多くの買い物
客がいる商店街(たぶんゲリラ撮影)を逃亡するキマ
イラ星人、その後造成地で両腕のレーザー砲を暴発
・発火させられ、転げ落ちて爆死。8:ソロモン星人
と、同じ姿に変えられた地球人の女性、共に頭部に
一発ずつ銃撃を受けて即死。9:偽の兄妹に化けた姿
から合体し一体になったドミノ星人、近くの墓場に
あった卒塔婆でしばかれ、その後崖の上からレッド
もといシルバーフォールで投げ落とされ爆死。10:
赤軍風軍服姿の7人が合体したタイタン星人、自ら
が投げつけた導火線付き爆弾を投げ返されて爆死。
相変わらずヒーローによる星人の倒し方じゃない
強いて言えばキックを受けて爆散したゴルゴン星人
だけど必殺技らしさは無いし。それよりも、一体が
シルバー仮面を羽交い締め、もう一体が仮面の股間
に手を突っ込んでる、当時の怪獣ブロマイドの方が
インパクトが絶大だったザマス!

(結局、シルバー仮面のキックがとどめとなったのは
2回のみ、兄妹からの銃撃で2回、星人の武器で自滅
が3回、放火と自動車事故で焼死が1回ずつ、転落死
が1回…必殺技といえるものなんて無かった!)




'24/11/08
怪獣・ヒーロー物というガワを被った寓話めいた


そもそも初期のシルバー仮面において、星人が地球
に来る理由は、外宇宙探査用の光子ロケットが製造
されたら、地球人は必ず宇宙侵略を始めるだろう、
と考えて、その完成を阻止するために開発者を殺害
し、隠された設計図を集める子息を妨害するため。
個人レベルで外宇宙から来れる奴らが何言ってんだ
彼らから比べたら明らかに科学の発達が遅れている
地球人の発明を何故か探知し、毎回少数または1体
ずつの異なる星人が、明らかにその星の総意とかで
はなく、過激な平和運動の活動家として地球に押し
かけて来てる感じなのザマス。そしてシルバー仮面
との戦いは、武器も使うけど殆ど徒手空拳のどつき
あい、お前ら文明人じゃないだろとツッコミたい。

(制作スタッフが円谷プロにいた当時、ウルトラマン
やセブンを作っていて地球側が侵略者ではないのか
という発想で作ったけど、世界観がガバガバすぎ。)




'24/11/09
やりたかった事はわかるが後年に過大評価されすぎ


そして当時からその地味さ、画面が暗くて何やって
るんだかよくわからん映像は不評、視聴率で裏番組
に負けまくってスポンサーと放送局に怒られ、テコ
入れとしてシルバー仮面の巨大化、侵略宇宙人との
戦いへと転換した"シルバー仮面ジャイアント"へ。
一転して画面が明るくなり、シルバー仮面の武器は
豊富すぎるくらい、しかし劇中技名が叫ばれる事は
相変わらず無かったけど。初期スタッフはこれにより
今までの怪獣物と変わらん、として離脱する者が多
かったけど、裏番組に負けているのは変わらないに
せよ視聴率は上昇、やっとメイン視聴者である子供
に求められる作品に化けたのザマス。というか後年
当時の制作者もやりすぎたと失敗を認め反省している
わけで、結局時代の徒花ってやつだったのザマス。

(しかし裏番組のミラーマンも、円谷らしい光学合成
を多用してはいたものの、やはりウルトラシリーズ
と比較して地味でわかりにくい画面だったのだが。)




'24/11/10
第一にシリーズ構成に問題があるのではないか?


ところで初期シルバー仮面の世界観で気になったのが
この世界における宇宙人の存在の認知率
光子ロケットを発明したら、宇宙人に狙われている、
と訴えた春日博士は世間からは既知外扱い。でも第
2話で光三が調べる書籍には様々な宇宙人の解説が
あったし、キルギス星人が村の大勢に目撃されたし、
春日博士の知人を訪ねると宇宙人の存在を認知して
いるし、商店街で追いかけっこするシルバー仮面と
キマイラ星人も目撃されているし…しかし春日兄弟
に化けて殺人事件をおこしたドミノ星人の存在を
警察は認なかったし、春日兄弟が持つ銃は銃刀法
違反にならないのか?いちおう設定では光線銃で、
銃刀法の対象外なんだけど、普通に銃口から火を噴
くピストルにしか見えないし。更に、個人レベルで
巨大な外宇宙航行可能な宇宙船やその基地を作った
春日博士は何者?その後に兄妹たちも家族レベルで
宇宙に行くし、世界観にブレがありすぎなのにこれ
で大人向けを目指した、とか無理がありすぎザマス。

(そういえば春日兄妹の末っ子はどうなったんだ?
宇宙人に追われる旅で早くも限界に達しリタイア
するが、"ジャイアント"になっても出てこない。)





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