'07/10 (後)

'07/09(前)
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'07/11(前) '07/11(中) '07/11(後) '07/12(前)
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'07/10/21
8号機への第一 歩なのか?

絶 対必要というわけでもないのに、このところのハードディスクやメモリ、CPUの値ごろ感から、「今のより強力なゲームPCを自作したく
て仕方ない病」の熱がくすぶったままザマスが、とうとう先日は
ジャンク品扱い(¥2000)のSilentKing4 550W電源(定価¥7480)だけ購入
・・・ジャンクといっても「組み外し品」。新品同様なので、おそらくこれを扱っていたDOS/Vパラダイスのショップ物PCの型落ち品の在庫
をバラした(だから最新のSilentKing5ではなく4)物を、箱・保障無しで叩き売ってるのではないかと。実際、以前もSilentKing2の 300W
と350Wの同様のジャンクを格安で入手、自作に使ったザマスが、全く問題なく動いてるザマス。でも550Wって・・・ハイエンドグラフィク
ボードの二枚重ね(SLI 又はCrossFire)いれてガンガンに電気使っても平気ザマスが、そこまでものすごいのはいらね〜!夏場の発熱
もすごいし。まあ別に最大供給電力が大きい電源だからって、普段の消費量が大きいわけではねえし問題ねえザマスが。
しかし家には使ってない電源ユニット(250〜350W)がまだ4つもあった(バカ)
一番古いのは2001年に買った1号機に付いてたやつで、いずれも静音大直系ファンタイプではない安価な普通のやつ。ヤフオクで売る
にも性能が中途半端で、今使ってる物が故障した時に交換するくらいにしか使えねえザマスなあ〜。そういや、パソコンは処分するのに
リサイクル料払う義務があり、中身の無いケースだけでも(理不尽にも)同様ザマスが、電源ユニットって不燃ゴミとして出せるのザマス
かな?基盤は叩き壊してしまえばバレなさそうザマスが、電源はこれだけ重いと何か言われそう。やっぱ分解して捨てるのが賢明?

(例によって伊集院光の場 合・・・中身出してもまだパソコン扱いなので、路上で体重をかけて潰してバラバラに、それでも大きいという
ので金属板になったケースをさらに折って切って粉々にしたそうザマス。)




'07/10/22
ガングリフォン もFPSの一種だけど、オンラインPC版出ないザマスかな?

15年も昔のドット絵で描かれたDOOM(ドゥーム)から始まり、一人称視点で撃ち合う「FPS」 と呼ばれるジャンルのゲームは、3Dの時代
となりX-BOXのゲーム・HALO(ヘイロー)でネット対戦が流行ったザマス。私がず〜っとやってる「バ トルフィールド」シリーズもこれの類
ザマスが、「メ ダル・オブ・オナー」シリーズやその類のようなストーリーがあったり、シューティングゲーム性が高いものとは異なり、
基本的にオンラインでのチームプレイによる戦略性があるのが違ってるザマス。
昨年YouTube他で、オンラインゲームをやりながらキれまくって、キーボードを叩き壊すことから日本では「キー ボードクラッシャー」と
呼ばれる(海外ではアンリアル・プレイヤー)ドイツ少年の動画
が話題になったザマス。これもまたFPSの一つ「アンリアル・トーナメント
をプレイ中のことザマスが、あまりの壊れっぷりに「ゲーム脳って本当じゃねえの?」と思ってしまうほど(実は同ゲームをプレイ中の
他の人の映像でも大暴れになってるのがいくつか確認できる)ザマスが、これは
戦ってる相手がAIではなく遠くに実在する人間である
ということが大きいと思うザマス。なにせ、やられたお返しにとAIで動くBOTをブチ殺しても、動かしてるコンピュータの方は痛くも痒くも
ないわけザマスが、これが人間なら「お返ししてやった」「仇はとったぜ」「ざまあみろ」という気分になるわけで、ご多分に漏れず私も
ネットで人殺すの面白ぇええええええええ!と繰り返しているわけで
・・・いやもう、戦争の原因の一つ(一番大きいのは経済だけど)として、国内のフラストレーションの発散のための、対外的暴力使用の
合理化(理屈付け)というのがあると思うザマスが、いっそ超大規模なサーバーを使ったオンラインプレイで
「FPSファイト・レディ・ゴー!」とやって国家間の紛争を決着させる
というのはいかがか?で、この結果に不服でリアル戦争起こそうとする国には、沈黙の艦隊が核を撃ちこみ、4機のテロリストガンダム
が襲ってくるのザマスよ(いやそれは漫画・アニメだし)。

(キーボードクラッシャーの音声をサンプリング・再編集して、 初音ミクのSDポリゴンキャラと合わせた動画『たぴ・ぱん』シリーズが実に
狂ってて素晴らしい出来、続編もア リ。しかしネ ギ回しは元ネタからネットで見続けてないとわけわからんザマスな。)



'07/10/23
業界全体を育て るという意識なくして未来なし

昨日最後に語った 「たぴ・ぱん」などは、全部一人で創作したわけではなく、音楽・サンプリングボイス・3Dキャラなどは借り物で、それを
上手くあわせてキャラを踊らせて、素晴らしく狂ったアニメにしているものザマス。このように、お互い無料で公開した素材を掛け合わせ
あって新しいものを作るのはネットでよく見られることザマスな。昔は仲間内同士で見せ合って「こんなのどうよ?」とやっていたのが、
ネットのおかげで世界的に範囲が広がり、結果面白コンテンツが大量にバラまかれていったわけザマスが、ここでやっかいなのが
もとキャラや音楽の著作者の存在
例えば、「たぴ・ぱん」では大元になっているのが「キーボードクラッシャーの映像」「音声合成・DTMソフト『初音ミク』とそのキャラクター」
「ゲームミュージック『ふたりのもじぴったん』」で、前者はまあ著作権は関係ないからいいとして、後者二つはもとが商品で著作者に
何か言われたらまずいかも(ミクは元キャラのみ)。おそらくこの場合、クレームをつけてくるようなことはねえと思うザマスが、使ってる
キャラや映像がアニメや漫画で大手の会社に権利があるような場合は確実にヤバいザマス。しかし、コミケの同人誌もそうであるように
将来のクリエーターのオリジナル作品作りのきっかけ、始めの一歩
になり得るものであり、利益無しの「見せたい」という欲求のみで作られた(と感じられる)ものは余裕をもって見逃してやってほしいもの
ザマスな。反面、他人のキャラ使って何百万も稼ぐような勘違い馬鹿は叩き潰してもいいけど。昔と違い、本にしなくても無料でネットで
金をかけずに公開できるんだから。何がなんでも縛ろうとしたり、ましてや著作者ではない第三者ごときが強権をもって著作料を要求
するなど愚の骨頂、創作という熱気に冷や水を注ぐだけ。なにより、
新しいものを作ることではなく、既にあるもので可能な限り稼ごうという後ろ向きさ
を、クリエーターとして恥と思わない意識がもうダメ、終ったなという感じ。太っ腹であることが結局は「損して得とる」だと思うザマス。

(製作者が経営者になっただけでなく二次創作に対 し厳しくなると、確実に質が落ちていくのはパターンザマスな。)




'07/10/24
日本ではマニア しかやってくんないFPS

FPS(一 人称視点シューティングゲーム)をパソコンでプレイする場合、たいていはキーボードのWで前進、Sで後退AとDで左右移動、
マウスで視点を変えて左クリックで射撃、と似ているザマス。むしろ、変えられてしまうと環境になれた体が対応できねえから困る。
自分の移動と視点変更(方向転換と照準)が分かれているため、家庭用ゲーム機のパッドではむしろ操作しにくいと思うザマス。
珍しい例として
、セガサターンのロボット搭乗型FPS「ガングリフォン」のキー操作は前進 (ダブルクリックでローラーダッシュ)がX、後退
がA、ジョイスティックで視点変更・照準。後のPS2版では大きく異なるザマスが、サターン版に慣れた人向けにコンフィグで昔のに近い
操作ができるようになっており、こられはキーボード+マウスの操作に比較的近い感じザマスな(使う手が左右逆だけど)。
もっとも、この操作の特殊性は普通のヌルゲーマーに好まれず、FPSが日本では流行しない一因となっているようで。普通の日本製
FPSだと、移動と視点方向が一体・・・いうなれば、前しか見えないコックピットから見た、固定式の機関銃を装備した戦闘機の動きの
ようなもの。多くの海外製FPSは、視界の広いコックピットに限定射界の旋回機銃付き戦闘機みたいなもので、移動しながら視界内の
違う方向(斜め前)の敵を射撃できるようになっており、これは「回避しつつ敵を撃てる」ってことザマスな。これは実際に人間が銃を
持って走りながら敵を撃つのと同じで、FPSのFPSたる特徴なのザマスが、
素人さんにはついていけねえ、というか慣れないと3D酔い
特にグラフィックが緻密になればなるほどその傾向が強く、ひどく目が疲れ頭痛までしてくるのが困り物。ああ、大昔のベクタースャン
の黒字に緑線だけの時代や、「スターフォックス」などの大雑把ながら美しいポリゴンの時代が懐かしいのう・・・いや、メカはともかく
キャラがポリゴンで箱っぽいと、初代バーチャファイターみたいになってしまうか。なら敵も味方もアンドロイドかサイボーグってことにして
しまい、軽いグラフィックで高速に処理できるFPSを作って、一般受けを狙ってはいかがか?昔、初のフル3Dアニメシリーズ「リブート」
の企画時、まだコンピュータの性能が高くなかったので、現実世界ではなくコンピュータの中の世界という設定にして合理化していた
(とはいえ実際の製作時にはだいぶコンピュータグラフィックの技術が向上していた)ザマス。このような、ローテクにあわせた逆に新鮮
で独特の、なつかしのテクノポップが似合いそうなFPS世界の誕生を希望。

(FPSはグラフィックが重いため、ある程度以上の性能のグラ ボが入ったマシンでないとプレイすら不可能、という敷居の高さがあるので
その点からも軽いグラフィックで問題ない世界観のゲームを作る意味はあると思うザマス。)




'07/10/25
トラペ、いい意 味でまた暴走中

タミヤやイ タレリからまるコピーしてモーターライズ化したり、ガレージキットを大いに「参考」にしたキットを出していたころとは大違い、
中国の模型メーカー・ト ランペッターはオリジナルで意表をついたキットを連発中。最近は、実物が完成してもいない大戦末期ドイツ試作
戦車Eシリーズ(重量により、E10〜E100まで5種類)や、バカでかい17cm砲を載せたグリレ17(ティーガーIIの足回りのコンポーネント
を流用しているが、さらに巨大)なんてゲテ物を、異常にいい出来で販売中または予定。Eシリーズで最初に販売されたE-25は、IV号
戦車70(V)などの中型駆逐戦車の後継車輌で、戦後のヤークトパンツァー・カノーネを思わせるデザイン。これは戦闘室上面に旋回銃塔のついたタイプも選 択できるというマニアックさ・・・しかし、こんな図面だけで終ったような戦車までキット化されるなんて、流石人気の
ドイツ軍ザマスなあ。これに続いて、ヘッツァーなどの軽駆逐戦車の後継となるE-10も発売。こいつは車体上部が無く、 シャーシに
直接天井を付けて(つまりT-44以降のソ連戦車みたい)前方に大砲を付けたような独特の設計で、ゲームの「パンツァーフロント」の
オリジナル戦車E-79の車体デザイン(E-10を大型にして砲塔を載せたようなもの)の明らかな元ネタザマスな。
こっち はは初期型・後期
型二種(実物が無いので、前も後もねえんだけど)が、組み立て式とベルト 式両方で入ってるという贅沢さ。こいつは緊急に作り上げた
狭苦しいヘッツァーと違って、高さの変更できるサスペンションだとか、エンジン交換が容易にできる後部パネル、
避弾経始を 考えて
転輪の後ろの車体下部側面が傾斜してるとか、設計が合理的かつ先 進的、より量産にも適したデザインさらに次は、以前ドラゴンが
ずっと昔にキット化済みの超重戦車E-100。こん なシャーシしかできてない物までバッティングするんだから恐ろしい。
でもそれより先に15cm榴弾砲s.F.H18までバッティング!
・・・そりゃこっちはドイツ軍の野戦砲としては有名なものザマスが、カチあうか普通?トラペの方がグリレ17に付いている17cm砲の牽引
型を出すならわかるけど・・・以前のカールやレオポルドといった超大型キットもカチあったし、マニア嬉しい悲鳴(財布はリアル悲鳴)。

(しかし1/48航空機でもホー カー・シーホークだのグラマンF9Fパンサーだの、需要があるんだか怪しい1950年代の直線翼艦上ジェット
戦闘機の新製品が出るというマニアックさ・・・ シーホークは西ドイツ海軍も使ってたから、鉄十字付ければ売れるザマスかな?)




'07/10/26
ウェブ上のウィ ルスと著作物

最近搭乗し たウィルス(というかマルウェア、トロイの木馬)で、RIAA(全米レコード協会)やMPAA(米国映画協会)からの著作権の保護
を訴えるメッセージに書き換えて、拡張子mp3、mpg、wav、aviを破壊するというものが登場。
いやwavまで壊したら、起動音とかもともとWindowsに入ってる音声まで全滅するじゃん
・・・まあ団体名を騙ってるだけで個人がやったことだと思うザマスが。でもwmaやwmv、oggやmkv、flvは対象外なのね。昔、Winnyで
流れてた(今もか)ウィルスで、クリックすると画像だようが映像だろうが音声だろうが圧縮ファイルだろうが、全部「ぬるぽ」と書かれた
テキストファイルに書き換え(拡張子はそのままなので、気づくのが遅れる)ていくという強力なのがあったザマスが、トロイじゃなくて
実行ファイルなので、だまされて作動させないかぎりは大丈夫ザマスが。だます、というのは、ファイル名の後ろに延々と空白を作って
拡張子を見えにくくしたり、ゲームのアップデート用とか、エロゲームで見られる画像のモザイクを消すだとか証したパッチなどに偽装
すること。他にもシリアルNo.を作るとか証してたり、まあそんなうまい話はねえだろ、って思うものも。
つまり、引っかかる方のスキルが低いから感染するものが大半ザマス
フリーのアンチウィルスソフト・Avast!でも、Winnyでキャッシュデータからの変換途中の段階でこの手のウィルスを発見できるというのに
引っかかってしまう人ってのは、そもそもアンチウィルスソフト自体入れてない(悪い意味で)勇者か、ソフトの対応が遅いかってこと
ザマスな。フォルダオプションからの拡張子の表示設定変更すらやってないレベルの人間、いや下手するとWindows使ってるくせに
拡張子という概念すら持ってないヤツがファイル共有すんなよ・・・犯罪多発地帯の闇市に入り込んだ、防犯意識ゼロの素人みたい。

話変わって・・・以前も語ったザマスが、ファイル共有ソフトで無料で放送されたTVやラジオの、受信範囲外の番組を落とす、という、
地方の人間が東京の友人に録画したものを送ってもらうことのウェブ版みたいな使い方ならありじゃねえの?というのがあるザマスが
ついにウェブ上でラジオの本放送と同じものを流す試みが始まるとか
・・・関西の局からだけど。しかしTBSの伊集院の深夜放送なんて、裏のオールナイトニポンより聴取率いいのに、北海道と関東と九州
と沖縄でしかやってないから、ぜひウェブ上でやって欲しいザマスな。うちなんて東京だけど受信感度悪すぎだし。以前からダイジェスト
されたものがポッドキャストとして落とせたザマスが、本放送は流される音楽の著作権の問題でそのままでは困難だったわけで・・・
またてめえらが障害か、JASRAC
NHKの受信料に関する主張並みに時代遅れなんだから、ビジネススタイル変えろよ、いいかげんに。

(それ以前に、CDとかDVDとかアメリカ並みに 安く売ってくれないからこうなったと思うのザマスが。)




'07/10/27
コーティング済 み新時代(前)

しばらく前 に発売されたドラゴンの ティーガーIIヘンシェル砲塔コーティング済みのやつ、売れ行きは良かったようで。
大戦後期ドイツ戦車独特の、磁気吸着地雷対策用である車体表面のギザギザパターン・ツィ メリットコーティングは、正確な考証で
模型を作る場合のめんどくせえ義務であり、昔のパテとマイナスドライバー(プラパテはすぐ乾くし、シンナーが抜けてヒケるので難しい)またはハンダごてに 装着したホットナイフなどにより、プラスチック表面へ直接彫刻(プラが溶ける時の有毒ガスが・・・)という荒業の
時代を越え、90年代にポリパテとコーティングブレード、今世紀に入ってからはエポキシパテとコーティングローラーという素材と道具の
組み合わせによって格段にやりやすくなった・・・とはいえポリパテは臭いし、エポパテは量の割りに高いし、なによりこれでも不器用
またはめんどくさがりには敷居の高いものザマス。
そんな中、最初からシャープな彫刻が最初から施されている、しかも人気のティーガーII(キングタイガー)戦車のキットが出たのでは
まあ売れるザマスな・・・多分、これ買った人は以前のタミヤやドラゴンのキットは買ってるので何個目だ?って気もするザマスが。
(それに後期にはコーティングが廃止されたヘンシェル砲塔じゃなくて、100%コーティングされているポルシェ砲塔の方がよかったの
ではないザマスかな?まあ次に出してきそうザマスが。)
実のところ、ドラゴンは以前から1/72スケールでは既にコーティング彫刻をやっており、古くはニチモ 1/30のティーガーI、モノグラム1/32
のラング、ずっと近年になってイタレリの1/35パンターA型やティーガーI後期型(<日本ではタミヤのキットのの陰に隠れて忘れられ
がち)など、別に始めてとか画期的ではないようにも思えるザマスが、
今回のは以前の1/35前後級スケールキットのものと比べると、明らかに出来が違う
というのが大きいのではないかと。


(時間の都合で続く・・・これよりまたしても台風 による雨の夜中、肉体労働なり。)




'07/10/28
コーティング済 み新時代(後)

その昔販売 された、車体表面にコーティングの彫刻が入っているキットの場合、金型の「抜き」の関係上、どうしても彫りが甘くなったり
部分的にできな箇所があったりしたザマス。これは、左右に分割しただけの普通の金型では「逆テーパー」のパーツを抜くことができ
ない・・・無理に抜こうとすると部品が破損する・・・ためで、特に金型に対して垂直な位置の彫刻は難しいからザマス。しかし、今回の
ドラゴンによるコーティングの彫刻は全然そんなことがなく、何故ならいくつかに分割できる
スライド金型を駆使して、普通 の金型ではできない位置に彫刻をいれているから
ザマス。これはコストがかかる金型であるため、普通はパーツの方をバラバラに分割して組み立てるものザマスが、国産品だとここ
一番とこだわった箇所に使うところが、中国、特に元金型屋であるトランペッターなどは、低価格な小スケールキットでも惜しげもなく
使っているザマス。ドラゴンも近年の「スマートキット」(精密再現に気合が入りすぎて部品分割が多くなりすぎた、数年前のキットの
反省からスライド金型一体成型を多用して部品を減らし組みやすくしたシリーズ)やGen2フィギュア(ものすごく部品分割が多いが
1/35の銃の銃口まで孔があけてある精密フィギュアシリーズ)、1/72スケールの戦車(同じ金型による完成品も出しているので、
工員による大量組み立て作業の簡易化を図って、スライド金型による一体化を多用)で、贅沢に使ってるのはさすが人件費の低い
(しかし金型技術は世界トップレベルで確実に向上している)中国ならでは。
古い世代のタミヤの戦車キットだと、モーター走行キットと共通で強度の必要なシャーシ部品だけスライド金型だったり、それ使わないと
再現できない部分は省略(例えばII号戦車の車体上部右側面やや後方にある通気口とか)してたザマス。また、同時期の戦車キット
としては大変精密感のあったイタレリなどは、部品分割で対応してスライド金型なんて全然使ってなかったザマスな。イタレリの戦車で
コーティング表現されたパーツの含まれるパンターA型の場合、部品がコーティングなしとありで選択になってたり、上からコーティング
された板のパーツを貼り付ける仕様だったザマスが・・・インジェクションキットの限界で、どうやってもブ厚過ぎて増加装甲みたいになる
ので、裏側を紙やすりで削って薄くするといういらぬ手間が必要。ならポリパテとかでやった方が早いじゃん!、って感じ(このパーツは
ドイツ戦車装備品セットにも入ってる)。
スライド金型はそういった問題を解決してくれる魔法の技術だったザマスが、ここにきてコストの面で有利な中国が明らかに躍進してる
ザマスな〜。他にも以前のタミヤならコストを抑えるため、バリエーションで厳密には違うけど似ている部品を流用したような場合でも、
必ずわざわざそれだけのために新金型を起こすなど、マニアに応えた日本的な「こだわり」の点でも中国勢はあなどれねえ。

(何人でも、どこにいってもマニアはやっぱりマニアということ ザマスな。)




'07/10/29
戦術無きアニメ の戦争(前)

深夜にTV でやってくれるかと思いきや、高価なDVDでの発売になってしまった「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。サンライズ
はYoutubeなどでのアップロードに対し大変厳しく、本編全部をアップしようものなら速攻で削除依頼してくるので、そこで全部観るのは
無理ザマスが、部分的には観れたりするザマス。今回はメカが全てテクスチャの貼られたCGとなり、今までのボトムズではあまり見ら
れなかった、大軍による通常の軍事作戦行動が遺憾なく描ける、というわけで「プライベート・ライアン」冒頭の「血のオマハ」みたいな
AT1500機を 投入した渡河作戦から始まるザマス。装甲厚が軽装甲車レベルのATゆえ、戦車と違いトーチカからの機関砲攻撃でバタ
バタと破壊されていき、これじゃ生身の兵士と変わらねえんじゃねえの?と思ったザマス。何より、こういった作戦ではやって当然の
上陸地点の敵防御施設への準備砲撃も爆撃も何もねえ
というのは如何なものか?急速上陸用のワイヤーをかけるための杭を投下する飛行船なんてのも出てくるザマスが、そんなもんが低空
でトロトロやってくるので、あっさり撃墜されるわ、味方の舟艇の上に荷物をバラまいて撃沈してしまったり・・・いや、杭自体を舟艇から
ロケットで飛ばすとかすればいいんじゃねえの?崖を上るためのキャタピラ状の鉄のカーペットみたいなのとか、上陸作戦用に使う道具
をいろいろ使うのザマスが・・・いや、これはアストラギウス銀河の戦争ザマスよね?上陸は水中を移動できるダイビングビートルに
まかせて、それで威力偵察を行って敵の気をひかせておいて
TVシリーズに出てた揚陸挺で一気に空から対岸陣地の後方に降下すればいいんじゃね?
現実の戦争では空から装甲兵器を直接降下させるのは困難なので、上陸用舟艇で川を渡るのザマスが、ボトムズ世界じゃATの降下
作戦は、飛行機やヘリ、または軌道上から揚陸挺で直接、というのは散々やってたのを忘れてるのか?・・・どうも、「悲惨な大量消耗
の上陸作戦」というのを描きたいという目的の前に、設定のつじつまが合わなくなってるという感じザマスなあ。
まあ、そもそもどんな「リアルロボットアニメ」であれ、まともな軍事作戦や戦術が描かれたことなど皆無に等しいのザマスが・・・。

(ちなみに、1500機全滅でこの作戦失敗に見え たザマスが・・・これが囮となり無血上陸できた本隊によりギルガメス軍の勝利。続く。)




'07/10/30
戦術無きアニメ の戦争(後)

「リアルロ ボット」と呼ばれるアニメのジャンル、特に陸戦の描写で現実の戦争で当然行われる手順がきちんと行われることって滅多に
なかったザマス。これは、一つは主人公がもともと訓練を受けた軍人ではなく、巻き込まれ型でロボットに乗って、機体の性能に助けられ
経験を積みエースパイロットになっていく(ファーストガンダムとか)パターンや、常人離れした腕前と機体の性能で圧倒的多数の敵を
殲滅する(ガンダムWとか)パターンが多くて、普通の軍隊による作戦そのものが十分に描かれていなかった、というのも理由の一つ。
それに加え、脚本や演出をやる人間がおそらく軍事にさほど詳しくない、というのもあるザマス。「リアル」という言葉だけ先行していた
「太陽の牙 ダグラム」などは
「戦争アニメ」ではなく「『戦争映画』アニメ」って感じだった
ザマスな〜。戦術のいいかげんさや、陳腐な台詞のやりとりとか、マカロニ・コンバット(イタリア製B級戦争映画)みたいだったし。
より「リアル」に軍用ロボット兵器が大量に登場し、コロコロ破壊されていった「ボトムズ」の場合も、TVシリーズでは終戦から始まった
こともあり、本格的な軍隊同士の集団戦が描かれることが少なかったザマス。いや、それ以前にキリコという「死なない」男が話の中心
にいるため、ますます普通の集団同士の戦闘シーンが少なくなることに。またそんなシーンがたまにあっても、銃撃しながら突っ込んで
いって、互いにバタバタやられていくか、片方が一方的に倒されるかで、隊の中の役割分担(後方から支援射撃を行う者と、突撃を
かけるアサルトマンとか)も何もなかったザマスな。このへんはいくら「リアル」と口先で言っても、あいかわらずロボットアニメの限界
って感じだったザマス。「ガンダムW」みたいに一騎当千にもほどがあるスーパーロボットが暴れる世界観ならまだしも、消耗品に乗る
「ボトムズ」の世界なら、どう有効に運用して勝利していくか、という描写がないと、単に「戦争は悲惨ですね」でおしまいって感じ。

(戦略も戦術も無い戦争って、やってる奴ら全員バ カに見えるし。)




'07/10/31
リアルロボットと兵科(前)

「リアルロ ボットアニメ」において、軍の大規模な作戦の描写にリアリティが感じられないのは何故か?と考えたザマスが、
ロボット以外の兵器・兵科の描写がぞんざいなせいではないかと
多くのロボット物では、お約束としてロボットは戦車や戦闘機といった従来型の兵器より、圧倒的なアドバンテージを持っていることが
当たり前となっているザマス。このため、現実の戦争ではいくつかの兵科が互いに協力し合って作戦を遂行するべきところが、ロボット
だけで暴れまわって勝利してしまうことが多いのザマス・・・少なくとも「占領」という仕事だけは歩兵が「いないと不可能なのザマスが
(『宇宙の戦士』でも語ってるザマスな)。「マクロス」のデストロイドなどは、タイプごとに機動歩兵(スパルタン)、主力戦車(トマホーク)
、対空戦車(ディフェンダー)、対空ミサイル(ファランクス)、重自走砲(モンスター)と、それぞれが別の兵科に属していると言えるザマス
が、劇中での描写は十把一絡げ、ドンンパチやって殺ったり殺られたりに終始し、それぞれの兵器の特質が十分に描かれたとはとても
言えないのザマス。本来ならば、モンスターとトマホークの準備砲撃から戦闘が開始されスパルタンが突撃、空からの反撃をディフェン
ダーとファランクスが迎え撃つ・・・という連携が、機体デザインを見ただけで想像できるというのに。そういや、「ダグラム」なども全部
陸戦なのに、空爆や準備砲撃といった当たり前の描写が無かったザマスな。そもそも、あの世界は固定翼の攻撃機や野戦砲兵の姿
が見られないけど。そのくせ固定陣地の要塞砲があったりして、最初から兵器運用のドクトリンなど設定されておらず、話の展開に
あわせて行き当たりばったりに兵器を出していたような・・・まあほとんどのリアルロボット物はそうなのザマスが。

(時間の都合でまた続く)




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